Alteryx DesignerのDCMを使ったPostgreSQLへの接続のご紹介

Alteryx DesignerのDCMを使ったPostgreSQLへの接続のご紹介

Clock Icon2024.09.11

こんにちは、スズです。

Alteryxのデータ接続マネージャー(DCM)では、データソース、認証情報、接続の管理が行えます。データソースに接続する方法としては、ODBCデータソースに設定したDSNを使用することや、DSNレス接続を使うなどの方法が用意されています。

本記事では、DCMからPostgreSQLへの接続の設定についてご紹介します。

執筆環境

本記事は以下の環境にて執筆しています。

  • Alteryx Designer 2024.1
  • Windows 10 Pro
  • Amazon RDS for PostgreSQL (エンジンバージョン:16.3)

事前準備

ODBCドライバのダウンロード&インストール

Alteryx DesignerからPostgreSQLに接続するため、ODBCをインストールします。Alteryxのライセンスポータルからダウンロードすることができます。

ライセンスポータルにログインし、「Drivers」の右側にある「Download」をクリックします。

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「PostgreSQL」を選択し、「Next」をクリックします。

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「Download」をクリックすると、ドライバをダウンロードできます。「Close」をクリックして閉じます。

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ダウンロードしたドライバをインストールします。ダウンロードしたドライバをダブルクリックしてインストールウィザードを起動します。「Next」をクリックして次に進みます。

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License Agreementを確認し、「Next」をクリックします。

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インストール先フォルダを設定し、「Next」をクリックします。

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「Install」をクリックします。

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ドライバのインストールが完了しましたら、「Finish」をクリックします。これでODBCドライバのインストールは完了です。

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DSNの追加

PostgreSQLに対してDSNを使った接続を行う場合は、DSNの追加を行います。ODBCデータソースの画面を開き、「追加」をクリックします。

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「Simba PostgreSQL ODBC Driver」を選択し、「完了」をクリックします。

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DSNの追加を行います。Server、Port、Databaseなどを設定し、「Test」をクリックして接続を確認します。接続の確認後、「OK」をクリックします。

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DCM

DCMは「ファイル」 > 「接続を管理」から開くことができます。

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DCMでは、SnowflakeやPostgreSQLなど、Alteryx Designerからの接続先を設定するデータソースと、接続先に認証するために必要なパスワードなどを設定する資格情報の設定があります。データソースと資格情報を紐づけて、Alteryx Designerからデータソースへの接続を実現します。

資格情報

DCMの「資格情報」タブでは、資格情報の管理が行えます。新規に追加するためには右上の「新規」をクリックします。

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新しい資格情報の設定画面が表示されます。「メソッド」で資格情報の設定方法を選択し、必要項目を設定の上、「保存」をクリックします。

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PostgreSQLの場合、以下の資格情報を選択できます。

テクノロジー 資格情報
PostgreSQL ODBCまたはPostgreSQL Bulk ユーザー名、ユーザー名とパスワード、資格情報がありません
PostgreSQL ODBC DSNレス with Simba ユーザー名とパスワード

データソース

DCMの「データソース」タブでは、データソースの管理が行えます。新規に追加するためには右上の「新規」をクリックします。

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テクノロジーを選択します。今回はPostgreSQLを使用しますので、PostgreSQLを選択します。

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新しいデータソースの設定画面が表示されます。テクノロジーを選択して、必要項目を設定していきます。各テクノロジーでの設定についてご紹介していきます。

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PostgreSQL ODBC DSNレス with Simba

PostgreSQL ODBC DSNレス with Simbaでは、サーバー、ポート、データベースなどを設定します。設定後、「保存」をクリックします。

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「資格情報の接続」をクリックします。

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「接続」の設定欄が表示されますので、「ユーザー名とパスワード」に資格情報を選択します。「接続テスト」で接続の確認を行い、「リンク」で設定を保存します。

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これでデータソースと資格情報の紐づけが完了しました。

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PostgreSQL Bulk

PpstgreSQL Bulkでは、ホスト、ポート、データベースなどを設定します。また、別途作成したODBC DSNを選択します。DSNを設定していない場合は、右側の歯車のアイコンから設定することも可能です。各項目を設定後、「保存」をクリックします。

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「資格情報の接続」をクリックします。

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「接続」の設定欄が表示されますので、「ユーザー名とパスワード」に資格情報を選択します。「接続テスト」で接続の確認を行い、「リンク」で設定を保存します。

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これでデータソースと資格情報の紐づけが完了しました。

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PostgreSQL ODBC

PpstgreSQL ODBCでは、別途作成したODBC DSNを選択します。DSNを設定していない場合は、右側の歯車のアイコンから設定することも可能です。各項目を設定後、「保存」をクリックします。

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「資格情報の接続」をクリックします。

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「接続」の設定欄が表示されますので、「ユーザー名とパスワード」に資格情報を選択します。「接続テスト」で接続の確認を行い、「リンク」で設定を保存します。

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これでデータソースと資格情報の紐づけが完了しました。

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ツールからDCMを呼び出す

DCMで用意した接続は、データ入力ツールやデータ出力ツールで使用することが可能です。データ出力ツールから接続を呼び出してみます。

データ出力ツールをキャンバスに配置し、「データ接続マネージャー(DCM)の使用」にチェックを入れ、「接続を設定します」をクリックします。

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「データ接続」ウィンドウが表示されますので、「データソース」タブを開きます。

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PostgreSQLには、ODBC、クイック接続(PostgreSQL ODBC DSNレス with Simba)、バルクが表示されています。使用するデータソースで使われているテクノロジーにあったものをクリックします。ここではクイック接続をクリックします。

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クイック接続をクリックした場合はテクノロジーがPostgreSQL ODBC DSNレス with Simbaのデータソースのみ表示されるといったように、クリックしたものによってデータソースがフィルターして表示されます。表示されたデータソースをクリックします。

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表示されたデータソースの「接続」をクリックすると、Alteryx DesignerからPostgreSQLに接続しにいきます。

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最後に

DCMからPostgreSQLへの接続の設定についてご紹介しました。

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